今回はWindows10上でファイルやフォルダが削除出来ない場合に強制的に削除する方法をご紹介します。
先日、Windows10上でビルド作業を行っていたのですが、エラーが表示されてストップした際に大量のゴミファイルが発生してしまいました。
手作業で不要なファイルやフォルダを削除していたのですが、とあるフォルダがどう足掻いてもエラーが表示されて削除が全く出来ませんでした。
これはくまったくまった・・・(´(ェ)`)
ならば無理矢理にでも削除しちゃる!という事で、一般的ではない削除方法を試してみました。
削除時のエラー
今回は以下の「ramdisk1」と言うフォルダが削除対象です。
デリートキーを押すと・・・
Windowsくん「管理者権限が必要だ!ええんか?」
私「構わん、続行だ・・・ポチ(´・ω・`)」
Windows君「アクセス権限が足りねーよ!権限を貰ってこい!!」
私「いや、私が管理者なのですが・・・(´・ω・`)ショボーン」
私「それならフォルダ内の全てに対してセキュリティを許可して、再度削除を実行やっ!」
Windows君「ブブー!無理ぽ、削除できませーん(´ε` )」
私「ぶちっ!(なんか切れる音)」
とまぁこんな感じです。
このエラーコードは何なの?
今回表示されたエラー「エラー 0x80070091: ディレクトリが空ではありません。」ですがこのコード自体は何のエラーか?をマイクロソフトで検索して見ましたが、具体的な内容が見つかりませんでした。
ただ、このエラーはシステム復元した際に同様のエラーが発生するらしいので、もしかしてOSに関連した不具合なのかな?
Google検索から原因を探ってみると、どうやらWindows10以外のOS(Windows Vista等)でも同様のエラーが有ることが分かりました。
以下のサイトではチェックディスクを掛けることでファイルの削除が出来るようになるらしいと言う情報が!?
Windows Vista でフォルダを削除しようとすると 0x80070091 というエラーで拒否されてしまった。chkdsk でフォルダを正しい状態に戻してから削除すればよい。...
これは案外簡単に解決出来そうだと安心して、サイトに書かれている通り管理者権限でコマンドプロンプトを呼び出して、チェックディスクコマンドを入力してチェックディスクを掛けてみました。
- コマンドプロンプト
- チェックディスクコマンド
chkdsk d: /f
※「d:」の部分はドライブ名で、dドライブに消えないファイルがある場合。
チェックディスクが終わると以下の様な画面で表示されます。
不良セクターは見つからずに終了したので、ハードウェアの問題ではなさそうですね。
チェックディスクが終わった後は一度パソコンを再起動して、再度フォルダの削除を試してみると・・・
はいダメー(´・ω・`)
他の削除方法は?
単純なファイル削除では消すことが出来なかったので、以下のパターンで削除を試して見るました。
- unlockerアプリでプロセス解除して削除
- IObit Unlockerアプリでプロセス解除して削除
- 管理者権限でコマンドプロンプトを起動してコマンドから削除
- 管理者権限でWindows PowerShellを起動してコマンドから削除
- セーフモードから削除
- Windows Subsystem for Linux(WSL)上から削除
・・・・・・・てか全部ダメヽ(((# ゚Д゚))ノクワァァァ
最終手段を試す
Windows10がダメなのかも!?って事で、最後の手段としてUbuntuのLiveCDを作成して、LiveCD起動のUbuntu上からファイル削除を試してみようと考えました。
Ubuntu Desktop 日本語 Remixのダウンロード | Ubuntu Japanese Team
Ubuntu 18.04 LTS - 2023年4月までサポート
ubuntu-ja-18.04-desktop-amd64.iso(ISOイメージ) (md5sum: 68b6419ff3c1a84fe853ad7e5375f14f)
LiveCDを作るために、上記のサイトからISOイメージの「ubuntu-ja-xx.xx-desktop-amd64.iso」をダウンロードします。
サイト上に有るUbuntuイメージファイルは常にアップデートが行われており取得する時期によってバージョンが異なりますが、基本的に新しいイメージファイルで問題ありません。
ISOイメージがダウンロード出来たら、そのイメージファイルをDVD書き込みソフトを使ってDVDに書き込み、OS起動用のLiveディスクを作成します。
私は「BurnAware」と言うフリーのDVD書き込みソフトを使用しています。
Free Burning Software and DVD Copying Software - BurnAware
Introducing BurnAware, full-featured disc burning software.BurnAware is a full-featured and free burning software to create CD, DVD and Blu-ray of all types, including M-Disc...
ちなみにDVDドライブを持っていない場合は、USBメモリを使って起動する「Universal USB Installer」と言うソフトを使用する方法もありますが、今回はDVDドライブ有りの方向でご紹介します。
BurnAwareのダウンロードとインストールが済んだらソフトを起動します。
起動後は以下の様に書き込みメニューが表示されますので、その中のディスクイメージ「ISO書き込み」を選びます。
イメージ書き込み画面が表示されますので、ディスクイメージパスの「参照」ボタン押して先程ダウンロードしておいたイメージファイルの「ubuntu-ja-xx.xx-desktop-amd64.iso」を指定します。
イメージファイルの指定が出来たら、イメージを書き込むためにDVDドライブに空のDVDメディアをセットしますが、消去済みのDVD-RWやDVD-RAM等でも代用は可能です。
メディアのセットが出来たら後は書き込みボタンを押して、書き込みが終わるのを待つだけです。
作業が完了したら自動でドライブからメディアが排出されますので、そのままドライブの蓋を閉じてメディアをセットした状態にして下さい。
DVDから起動
先程書き込んだDVDメディアがDVDドライブ内にある状態で、一旦パソコンの電源を切ります。
電源が落ちたらパソコンの電源を入れてLiveCDの起動画面が表示されるのを待ち、以下の様にUbuntu LiveCDが起動出来たらデフォルトで選ばれている「Try Ubuntu without installing」を選んでEnterキーを押します。
なお、LiveCDの起動画面が表示されずにそのままWindows10が起動してしまう場合、パソコン起動時に表示されるBIOS設定を変更する必要があります。
変更箇所は起動の優先順位で、HDDが1番に起動するようになっていると思われますので、その場合はDVDドライブが1番に起動するように変更して、DVDドライブを優先起動出来るようにします。
なお、BIOSの設定はメーカー等により内容が異なりますので、ご利用のパソコンやマザーボードの取扱説明書をご覧ください。
UbuntuのLiveCD起動画面で選んだ後は、UbuntuのOSが立ち上がるまでするまでゆっくり待ちましょう。
ちなみにDVD起動だと、OSが立ち上がるまで約10分ぐらい掛かると思います。
UbuntuのOSが起動してデスクトップが表示されたら、左側にある「引き出し」をダブルクリックします。
すると上記の様にフォルダ内容が表示されますので、左メニューにある「+他の場所」をクリックして削除するファイルやフォルダがあるドライブを開きます。
今回はDATAドライブにあるフォルダが削除対象です。
削除対象のフォルダがある階層まで来たら、対象をドラッグ&ドロップして左側にある「ゴミ箱」に入れます。
削除対象がゴミ箱に入ったら、ゴミ箱を右クリックして「ゴミ箱を空にする」を選択します。
すると、Windows10上ではエラーが表示されて全く削除出来なかったファイルが、あっさりと削除する事が出来ました。
対象の削除が済んだ後はUbuntu OSを終了させるために、デスクトップの右上にある電源マークをクリックして、パソコンの電源を落とします。
ちなみに電源を落とす前にLiveCDのDVDメディアは取り出しておきましょう。
作業後にWindows10を起動して対象のファイルやフォルダを確認すると、問題無く削除されていると思います。
なお、Ubuntu上で削除を行った場合はファイル管理システムの都合上、削除を実行したドライブ直下に「.Trash-999」と言う隠しフォルダが作成されていると思います。
このフォルダはWindows上からでも普通に削除が出来るので、不要であれば削除しておきましょう。
まとめ
以上がWindows10上で削除できないファイルやフォルダを強制的に削除する方法でした。
ソフトウェアエラーで消えないファイルであれば、Windows上で試行錯誤した時間が勿体無いくらいあっさりとファイルの削除が出来ると思いますのでお試し下さい。
てか2時間程度は試行錯誤していたので、何だかなぁという感じです(´・ω・`)
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