前々回にパソコン用に購入した新しい電源を換装したのですが、取り外して余った電源の使い道を考えていました。
取り外した電源は長い間使っていたので、内部を見てみるとそれなりに塵が積もっているのが見えました。別のパソコンで使うとしても、このまま使用すると発火の原因になったりして危ないのでは?と思い、せっかくなので内部観察も含めて内部のクリーンアップをしようと考えました。
今回、分解掃除するATX電源は今でも現役な意見が多い「玄人志向 KRPW-P630W/85+ 630W」になります。
KRPW-P630W/85+ 630Wを購入した時期
今回分解する玄人志向のATX電源「KRPW-P630W/85+ 630W」は7年前の2010年11月5日に発売された機種です。購入したのは2012年ですが、5年前に買ったと言えども最新機種と比べると型落ち感がありますね。
電源容量の方も、購入した当初は630Wは高出力だなと思っていたのですが、今では一般的な容量になりましたね。
この電源の使用頻度ですが、私は24時間付けっぱなしの事が多く、内部を覗いてみると流石にファンや電子部品に長年稼働させた埃が溜まっています。
電源だけではなくパソコン等の電子機器は内部に埃が溜まってしまうと、何かのきっかけで火花が飛びて発火してそれが火災の原因につながる危険性がありますので、事前に掃除しておく事で不意の事故を防ぐことが出来ます。
まぁ・・・分解して中身のコンデンサが見てみたいというのが本音ですが(*´ω`*)
- 製品仕様
AC入力 | AC100V(90~132V) 50/60Hz 10A | ||||||||
DC出力 | +3.3V | +5V | +12V | -12V | +5Vsb | ||||
最大電流 | 24A | 24A | 50A | 0.5A | 2.5A | ||||
最大電力 | 140W | 600W | 6W | 12.5W | |||||
最大総合電力 | 630W MAX / 700W PEAK(12sec.) |
- 製品特徴
- 電源効率「80+ Bronze」認証を取得
- +12Vのシングルレーンが50A
- 搭載している電解コンデンサが全て105℃対応品
- 静音性を考えた12cm静音ファン搭載
- 小さなケースにも搭載可能な奥行き140mm
改めてスペックを見てみると、今でも十分使えるスペックとなっています。
ただ、SATAコネクタの数が少なかったので、SSDやHDDを複数繋げる場合はSATA変換ケーブルが必要になる場合がありました。
外観の状態
外観は雑巾で清掃したので傷は有るものの、まだまだ綺麗な範囲です。
本体側面に貼ってあるスペックシールを見ると先日新しく購入した「KRPW-AK750W/88+」とも似た様なスペックですが、現在は+12Vの容量が大きいのですが、この時代は+3.3Vや+5Vに多く電流が使えるように割り振られていました。
パソコンの空気の出入口部分には自作の防塵フィルターを付けていたので、長年使用していたにも関わらずフィルター無しの状態よりも綺麗な状態を維持していますね。
分解してみた
ATX電源の分解は簡単で、一般的に+皿ネジを5、6本ほど外せば分解出来ると思います。
分解して並べてみました。先日購入した「KRPW-AK750W/88+」と比べると、搭載しているヒートシンクが小さく、またコンデンサは全て液体コンデンサの様です。
内部を上から俯瞰してみます。この機種が発売された頃はOSコンは高級機の一部に使われている印象で、一般的には液体コンデンサのみ使われていました。
一次側の平滑用コンデンサ部分です。コンデンサに膨れ等の異常は無く、良好な状態を保っているように見えます。
ちなみにコンデンサメーカーはTEPO(台湾製)で容量は400uFです。
左上の緑色のコンデンサもTEPO製で、真ん中の黒色コンデンサはニチコンだったと思います。
12V/5V/3.3V出力が出ているケーブル部分です。
出力ケーブルの側面から写したものです。
本体を冷却する要の冷却ファンを外してみました。こちらも綺麗に掃除します。
電源本体側の掃除はエアダスターで吹いた後、フローリング用の乾いた不繊維で拭くだけで大丈夫と思います。
冷却ファンの方は今回は分解掃除を行ってみます。
冷却ファンの分解清掃方法
ファンの分解はそれほど難しくはなく、ファンブレード表面に貼ってあるシールを剥がしてプラスチック製のC型固定リングを取ればすんなり引っこ抜けます。
冷却ファンブレードを外した所です。
ファンブレードや枠全体を清掃して、グリースを塗った後に組み立て完了です。
ファンは雑巾等で掃除して組み立てたら完成です。
- 使用した道具
- 千枚通し
- ダイソー製デザインナイフ
- 使用グリース
グリースは「AZ チッコイグリースガン用シリコーングリース」を使いました。
グリースは金属製のみと金属・プラスチックの両方にも使えるものがありますが、今回は念のためにプラスチックに対応したものを選んでみました。
まとめ
今回は電源を分解するという事で事前にグリース等の準備が必要でしたが、清掃自体は簡単なので使える電源を破棄する前に一度清掃を試してみるのもいいかと思います。
ただし、清掃は簡単とは言え電源部分となり感電等の事故の危険性もありますので、作業を行う場合は自己責任となります。
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